化学と教育
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「ニュートン錬金術」研究の現状(ヘッドライン:「人物化学史」の現在)
大野 誠
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2015 年 63 巻 2 号 p. 56-59

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抄録

重力の法則,ニュートン・リングなどの光学,微分積分学で有名なニュートンは,学者として最も脂がのっていたケンブリッジ大学教授時代に,実験を含めてかなりの時間を化学・錬金術に費やしていた。本稿では最新の研究成果を基礎として「ニュートン錬金術」の土台をなすニュートンの手稿に焦点をあわせ,まず,このテーマがどのようにして発見されたかを明らかにする。次に,ニュートンの錬金術手稿の来歴や概要について述べ,この研究分野の第一人者ですら犯した誤りを取り上げて,手稿を扱うことの難しさについても論じる。

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© 2015 公益社団法人 日本化学会
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