2011 年 59 巻 1 号 p. 28-37
今回の高等学校学習指導要領理科の改訂は,平成20年1月の中央教育審議会の答申に基づいて行なわれたもので,小・中・高等学校の接続を重視した構成,探究的な学習の一層の重視,日常生活や社会との関連の重視といった特徴を有している。「物理基礎」などの選択必履修科目では,多くの生徒が幅広く理科を学び基礎的な素養を養い,科学に対する興味・関心をもち続けられるようにすることを目指している。「物理」や「理科課題研究」では,学習を深め,科学的に探究する能力と態度を一層伸長させていくことが大切である。