ビタミン
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地域居住高齢者の健康評価と健康管理に関するMRCT試験(the Medical Research Council Trial)に栄養素関連事項を追加した試験によって得られた事象 : 高齢者における体内抗酸化状態と死亡率の関係
末木 一夫
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2004 年 78 巻 5-6 号 p. 288-290

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抄録

Degenais,Nessらが,中年集団における抗酸化ビタミンと全死因による.あるいは心血管系疾病による死亡率の相関関係に関する疫学調査の結果を,それぞれ,2000年と1996年に報告しているが,特定の抗酸化物質の役割とその補給のメリットについては,まだまだ議論すべき点が残っている.一方高齢者集団における同様の調査報告はほとんどない.Finkelらは,2000年に75歳以上の高齢者で酸化的ストレスの増加と栄養状態が悪いという報告を発表している.今回紹介する本報告では,75〜84歳(イギリス人)の血中抗酸化栄養素(ビタミンC,E,β-カロテン,レチノール)濃度および食事からのこれら抗酸化栄養素の摂取量と死亡率に関する関連性について報告されている.

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© 2004 日本ビタミン学会

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