日本学術振興会
2004 年 53 巻 6 号 p. 1-10
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明恵自撰『遣心和歌集』に収められる弟子義覚の歌の左注に見え、従来明恵の作歌法の根本とされてきた「安立」「心ゆく」を再検討し、「安立」が言葉に表す意、「心ゆく」及び「遣心」が心を慰める意であることを明らかにした。さらに『遣心和歌集』所収歌の分析によって、その撰集の志向が「遣心」であることを見出し、このような志向は、『却廃忘記』から窺える心のままに詠む明恵の詠歌姿勢とも通じ合うことを指摘した。
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