日本文学
Online ISSN : 2424-1202
Print ISSN : 0386-9903
教室という読むことの場(<特集>日本文学協会第五三回大会報告(第一日目))
鳥居 明久
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1999 年 48 巻 3 号 p. 1-11

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抄録

「文学」を「読むこと」と置き換え、「読むこと」を次のように定義づける。すなわち、書き手が自らの<課題としての生>において作り出した作品における<問い直す、意味への意志>を、自らの<課題としての生>を生きる読者が読者自身の<問い直す、意味への意志>において「ことばの仕組み」として発見すること。そして、「文学は教えられるのか」という問いかけを、<問い直す、意味への意志>は教えられるのかと言い換えたうえで、それは「読むこと」において伝わるというかたちで教えられると考える。

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© 1999 日本文学協会
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