大東文化大学
1988 年 37 巻 3 号 p. 12-31
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『方丈記』の基本的世界観とされる無常観については、「無常」を詠嘆しているとして、詠嘆的無常観と呼称されているのが通常であるが、この詠嘆性について本文に即して検討を加えた結果、ここでは詠嘆性は克服されており、従って、その無常観も理念的に確立したものとなっていることが判明すること、そして、特に序章の検討を通して、その無常観を消滅的無常観と呼称すべきことを主張し、その第二類に相当することを述べた。
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