生活大学研究
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2021(令和3)年自由学園南沢キャンパス水文・気象観測年報(No.2)
吉川 慎平 小田 幸子鈴木 祐太郎
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2023 年 8 巻 1 号 p. 64-71

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抄録

自由学園(以下,本学)の環境に関わる学びを支援する環境文化創造センターでは,2019年度に全校の教育・研究・マネジメントに供することを目的に,既設の気象観測機器を全面更新する形で本学南沢キャンパス(東京都東久留米市)の最高学部(大学部)エリアに,高精度の気象観測システムを導入し,「自由学園水文・気象観測システム(以下,本システム)」として2020年1月1日から運用している.観測項目は気温,相対湿度,降水量,風向,風速,気圧,日射量(2020年7月1日から)の7要素で,各センサーからの信号を10分毎に自動集計記録し,データはインターネットを介してクラウドサーバーへ送信され,随時閲覧・利用を可能な状態としている.また屋上露場の補完地点として,同キャンパス内に地上露場を設置し,2021年1月1日から運用している.なお,気象業務法第6 条・9条に基づき,参考値を除き本システムで用いているセンサーは「気象庁検定」を受けており,所管の東京管区気象台(気象庁)に「自由学園南沢キャンパス屋上露場」,「自由学園南沢キャンパス地上露場」としてそれぞれ設置届出を行っている.本稿は,学内外の教育・研究用途に供することを目的に,2021(令和3)年の「年報(No. 2)」として,2021年1月1日から12月31日まで365日間の屋上露場7要素,地上露場8要素(参考値)の観測結果概要,並びに観測の方法等について取りまとめたものである.

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