自然条件下の水田で育成した出穂直後の本州新旧品種において,止葉節,または穂首節およびそれより下位2 節をいっしょに抜き取り,水中においた場合,各節からの発根性について北海道新旧品種の結果と比較して検討 した.その結果,本州品種の発根性は北海道品種に比べてかなり低いこと,さらに本州品種における止葉節より 下位2節からの発根性は止葉節より高く,中でもより下位の節からの発根性が高いことが明らかとなった.さら に,北海道品種において止葉節からの発根性が高い理由について,その品種成立の過程から検討を加えた.