2016 年 65 巻 p. 321-336
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『大正新脩大蔵経』図像部に、撰者不詳として『九会秘要抄』と題される著作が脩られている。これまで、『九会秘要抄』の撰者について論じられることはなかった。筆者が、済暹教学を研究するのに当たって、海恵撰述による『密宗要决鈔』を精査したところ、『密宗要决鈔』に済暹の撰述書として「九会秘要抄」と題される著作が海恵によって引用されていた。この小論では、両者の比較検討を中心に撰者の特定、さらには『九会秘要抄』の内容について、些か論じてみたい。
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