主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
竣工後数年にわたり、自然換気の運用実態や換気量を把握して、その導入効果を報告された例は少ない。本研究では、長期間継続的に自然換気を利用しているKビルを対象に、高層オフィスビル自然換気についての長期運用実態、室内空気熱環境、室内環境評価、自然換気経路等、さまざまな点での知見を得ることを目的としている。本報では、以下の点を対象に報告する。 ・2014年の自然換気量及びその省エネ効果の把握 ・10年間の自然換気口制御条件の改善効果の分析 ・10年間の自然換気口開放時間から推定した自然換気量ならびに省エネ効果