1984 年 9 巻 24 号 p. 67-76
ポンプ系の水撃作用を防止する各種逆止弁を対象に,その実験方法に関する基礎データを明らかにし,逆止弁による水撃作用を解析することを目的として,実験・実測,および特性曲線法を用いた数値計算による検討を行った.本報では,主に実験による検討を行っており,各種逆止弁による水撃作用の比較として,弁閉鎖時間や弁体重量など弁本体に関係する要因と水撃作用の関係について明らかにした.さらに,この実験結果によってこの種の水撃実験を行う際の圧力タンク内水位や配管長などの,実験装置や供試弁取付け位置などの実験方法に関する留意点についても明らかにした.