空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
学術論文
PAC を用いた膜天井放射空調の冷暖房性能に関する研究
第2報−冷房時に膜の有無及び膜材特性が室内熱環境・空調性能に与える影響
前田 龍紀山中 俊夫小林 知広袁 継輝崔 ナレ上村 芙美子新宮 浩丈安江 楽人
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2022 年 47 巻 307 号 p. 1-9

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抄録

本研究では,不燃性の膜天井内に天井カセット型4方向吹出パッケージエアコン(以下PAC)を配置し、膜からの放射効果を期待した空調方式を提案し,その有用性の検証を目的としている。本報では,通常の天井カセット方式と不織布の有無による2パターンの膜空調方式について冷房時の実大実験を行った。その結果、膜なしと膜あり(不織布なし)では、温熱環境特性に大差がなく、膜(不織布あり)では、膜なしと膜(不織布なし)に比べ、温度変化の少ない空間となっていること、膜による冷放射効果が大きいこと、膜を介してもPACにて負荷に応じた熱処理が行われていることが分かった。

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© 2022, The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan
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