空気調和・衛生工学会 論文集
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顕熱潜熱の違いを考慮した東京23区における人工排熱の排出特性に関する研究
足永 靖信李 海峰尹 聖皖
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2004 年 29 巻 92 号 p. 121-130

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抄録

エネルギー消費に伴う人工排熱は都市のヒートアイランド化の主な原因の一つと考えられている。本研究は,顕熱潜熱を区別して東京23区における人工排熱の発生源(建物・道路交通・工場)についてGIS上にデータベース化し,500mメッシュ毎の人工排熱の時空間,排出源,顕熱潜熱に関わる排出特性を明らかにしたものである。その結果,東京23区における人工排熱の顕熱量の日平均は潜熱量のそれを大きく上回り5倍以上の値を示すこと,人工排熱の潜熱は高層建物が密集する新宿,大手町等の地域では日中大量に排出されており500mメッシュで400〜1,000W/m^2超の値を示すことが分かった。

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© 2004 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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