安全工学
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多層金網形フレームアレスターの消炎性能
津田健・北條英光
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1989 年 28 巻 5 号 p. 279-284

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抄録

多層金網形フレームアレスターの消炎挙動に影響する種々の因子,すなわち金網枚数,金網設置間隔,金網設置角度の影響につき実験的に検討し,つぎの結果を得た. ①消炎性能は枚数とともに増大する,しかし,6枚以上の場合には消炎性能の向上は見られない。 ②金網間隔に対し,2つの臨界値が存在する.第1は許容金網間隔であり,この間隔以下で設置した場合は,密着した場合と同じ性能を示す、第2は限界金網間隔であり,これ以上離して設置すると1枚の金網と同じ消炎性能を示す. ③消炎性能は,金網の設置角度にはまったく依存しない. 以上の結果を考慮することにより,より効果的なフレームァレスターの設計が可能となる.

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© 1989 特定非営利活動法人 安全工学会
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