1978 年 21 巻 5 号 p. 342-351
舗装のおかれる過酷な条件を考慮して種々の高級舗装材料が開発されている。本論文はストレートアスファルト, 添加剤入りアスファルト, エポキシアスファルト, エポキシ樹脂をバインダーとして選択し, 骨材との混合によってそれぞれの混合物を作製し, 応力緩和性状の面から混合物の性状の検討を試みたものである。混合物の応力緩和性状を高温側においては変形特性の評価, 低温側においては緩和が遅いことによって生ずる熱応力および熱疲労の評価としてとらえ, エポキシ樹脂系混合物は高温側においてはすぐれた変形特性を示すが, 低温側における緩和が遅いことによって生ずる熱応力によるき裂の懸念について明らかにした。