土壌表面に5kg/haの割合で発芽前土壌処理した¹⁴C-オルベンカルブの植物への吸収量は生育に伴い増加した. 開花期, 枝豆期および完熟期には処理した放射能量の0.8, 9.3および9.1%が植物に吸収された. 植物各部分に吸収された放射能量は, 種子で最も低く, 葉で最も高かった. オルベンカルブは水溶性代謝物に速やかに代謝され, 主要な代謝物として 2-chlorobenzyl alcohol, 2-chlorobenzoic acid, 2-chlorobenzylsulfonic acid および methyl 2-chlorobenzylsulfone が同定された. 2-chlorobenzyl alcohol と 2-chlorobenzoic acid は抱合体としても存在していた. そのほか, orbencarb-sulfoxide, monodesethyl-orbencarb, didesethyl-orbencarb, N-ethyl-N-vinyl-orbencarb, 4-hydroxy-orbencarb, 5-hydroxy-orbencarb および 2-chlorobenzylsulfonic acid が同定された.