地球科学
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茨城県桂村で発見された中期中新世Stegolopbodon属(長鼻類)の下顎骨化石
国府田 良樹柳沢 幸夫長谷川 善和大塚 裕之相澤 正夫
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2003 年 57 巻 1-2 号 p. 49-59

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抄録

茨城県東茨城郡桂村下阿野沢の那珂川河床の転石中から長鼻類下顎骨化石(桂標本)が発見された.この標本は植立する3つの臼歯からStegolophodon属に属すると考えられる.桂標本の産出層準は,標本に付いていた凝灰質泥岩や周囲の地質状況から,浅川層下部であると考えられ,その地質時代は,フィッショントラック年代および既報の年代層序学データから中期中新世初期(約16Ma)と推定される.

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© 2003 地学団体研究会
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