日本内分泌学会雑誌
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ステロイドホルモン測定法における二, 三の問題
南原 利夫
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1986 年 62 巻 12 号 p. 1315-1325

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抄録

最近における分析化学の研究は, 非破かい化学性の利用, 微少差の弁別, 複雑な多成分系の極微試料を対象とする方法論の開発を目指す点に特徴づけられる。ステロイドホルモンの測定も, この目標に向って高感度化, 高選択性が図られ, 目覚ましい発展をとげるにいたっている。多岐にわたる分析法のなかでステロイドホルモンにとりわけ有利なのは, 高速液体クロマトグラフィ- (HPLC), ガスクロマトグラフィーマススペクトロメトリー (GC-MS) を中心とする分離分析法とラジオイムノアッセイ (RIA), 酵素イムノアッセイ (EIA) に代表される免疫測定法の二者である。

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