日本看護研究学会雑誌
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看護学生におけるSNS利用とITリテラシー教育および道徳的感受性との関連
小沢 久美子木立 るり子五十嵐 世津子坂本 保子木村 緑田口 千尋一戸 とも子木村 千代子笹竹 ひかる坂本 弘子市川 裕美子下川原 久子久保 宣子工藤 美恵子
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2018 年 41 巻 1 号 p. 1_37-1_46

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抄録

目的:看護学生のSNSの利用状況とITリテラシー教育経験および道徳的感受性との関連を明らかにすることを目的とした。
方法:A県内における看護師養成機関10校の在学生を対象に,質問紙調査を行った。質問内容は,基本属性,SNS利用の実際,ITリテラシー教育の経験,改訂道徳的感受性質問紙日本語版とした。
結果:92.8%がSNSを利用し,82.3%がほぼ毎日利用し,90.0%がLINEを利用し,クラスメイトとの連絡手段に多く利用していた。SNSへの問題認識は42.5%で,ITリテラシー教育経験,SNSの被害経験と関連があった。
結論:ITリテラシー教育は情報モラル教育告示後のSNSの使い方への影響が示唆された。道徳的感受性は,看護教育課程別に差が認められたが,教育背景や経験,生活環境によるのかの判断はむずかしく,また,SNSの使い方との関連も明確にならなかった。

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© 2018 一般社団法人 日本看護研究学会
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