日本看護研究学会雑誌
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看護学専攻女子学生の自覚的疲労症状訴え数を規定する要因分析
桂 敏樹野尻 雅美中野 正孝上谷 幹代
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1991 年 14 巻 2 号 p. 2_69-2_79

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抄録

 千葉大学看護学部女子学生154名を対象として,身体的,精神的,神経感覚的疲労症状の訴え数を規定する生活実態,生活意識に関する要因について多変量解析を用いて検討した結果,以下のことが明らかとなった。
1) 身体的疲労症状の訴え数に強い影響力を持つ要因は「主観的健康感」,「運動」,「主観的ストレス感」,「学科予想」,「アルバイト」などであった。
2) 精神的疲労症状の訴え数に強い影響力を持つ要因は「学科予想」,「住居」,「主観的ストレス感」,「転科希望」,「勉強時間」などであった。
3) 神経感覚的疲労症状の訴え数に強い影響力を持つ要因は「住居」,「部屋の様式」,「生活満足度」,「学科予想」,「主観的健康感」などであった。

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© 1991 一般社団法人 日本看護研究学会
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