1983 年 6 巻 2 号 p. 2_27-2_37
在宅寝たきり老人の介護者の実態と訪問看護に対する希望について研究した。
対象は182名の65才以上の在宅寝たきり老人の介護者とした。
その結果,次のような結論を得た。
1) 在宅寝たきり老人の介護者には,健康障害をもつものが多かった。
2) 老人のADLに障害が大きいほど,介護者は介護に困難を感じていた。
3) 訪問看護を介護者が希望する要因として,訪問看護を受けた経験が大きかった。
4) 在宅寝たきり老人への援助として,ADLの改善をはかることが重要であった。