心身医学
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産婦人科(21世紀に向けての心身医学-各科における心身医学の現状と提言)(第39回日本心身医学会総会)
郷久 鉞二佐野 敬夫和田 生穂
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1999 年 39 巻 3 号 p. 221-229

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抄録

産婦人科では心身医学的配慮が重要な要素となることが多い.しかし, いつも手術や分娩に追われ, 過去22年間に全患者の2〜10%しか心身医学的に扱うことができなかった.日本産婦人科心身医学会と国際産婦人科心身医学会を比較してみると, 日本の場合は会員数が極端に少なく, 精神科医, 心理療法士, 人類学者などの参加がない.最近, ヨー口ッパ諸国では「母子ユニット」という育児に関するチーム診療部門や「女性心身健康センター」という医学教育や研究, 討論の場がスダートしている.われわれは3年前に「日本女性心身健康医学センター」を病院内に開設して, 市民の人たちと毎月討論し, 心身医学的な社会意識の向上に尽くしている。

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© 1999 一般社団法人 日本心身医学会
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