高知リハビリテーション学院紀要
Online ISSN : 2433-4553
Print ISSN : 1345-5648
視覚課題としての仮名文字導入により言語能力に向上が認められた1症例
塩見 将志笠井 新一郎長嶋 比奈美稲田 勤苅田 知則間野 幸代山田 弘幸
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2002 年 3 巻 p. 31-35

詳細
抄録

音声言語による発信が,ほとんど認められないコミュニケーション態度非良好児に対して訓練を行った.音声言語の発信を目標とした訓練を行う前段階として,まずコミュニケーション態度の改善(Ⅰ期)を行った.その後,視覚課題としての仮名文字を導入(Ⅱ期)することにより,音声言語による発信面の向上を促した.その結果,コミュニケーション態度は改善し,音声言語による発信能力に大きな変化が認められた.本症例の経過においては,視覚課題として導入した仮名文字が,音声言語による発信能力に変化をもたらす有用な手段の一つであることが示唆された.

著者関連情報
© 2002 高知リハビリテーション学院
前の記事
feedback
Top