火力原子力発電大会論文集
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乾燥褐炭燃焼システムの実用化
照屋 千草安江 由佳大野 恵美田村 雅人
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2014 年 10 巻 p. 83-87

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抄録

さまざまなエネルギー資源のなかで,石炭はその腑存量の多さと価格の安さで,依然として重要な位置を占めている.従来から,発電には瀝青炭が利用されてきたが,安価な発電単価の維持とエネルギー需給緩和のために,使用石炭を亜瀝青炭や褐炭といった低品位炭に拡大するニーズがある。亜瀝青炭は既に幾つかの国内発電所に導入されているが,褐炭は高水分のため輸送効率が悪く,また輸送時の自己発火のリスクがあるため,産炭地での山元発電にとどまっている。そこで,当社では褐炭を効率よく利用するための褐炭乾燥機とその乾燥褐炭に適したバーナの開発を進めている。褐炭は,乾燥が進むと揮発分割合が増加し,自己発火の危険性が高まる。乾燥褐炭バーナは乾燥褐炭を完全燃焼させると共に安全でなければならない。本論文では,乾燥褐炭専用のバーナの開発を主に乾燥褐炭燃焼システムについて概説する。

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© 2014 一般社団法人火力原子力発電技術協会
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