暖地型牧草のファジービーン(Pb)およびギニアグラスサイレージ(Gp)への熱付加(20,40,60,80℃の3日間)が,それらの窒素分解に及ぼす影響をルーメンフィステル装着の乾乳牛を用いナイロンバック法により,下部消化管での分解はペプシン・パンクレアチン処理により検討した。1.Gpの有効窒素分解率は,Pbより高かった。これらの値は,両種とも加熱処理温度の上昇に伴い減少した。2.一部のADF中の窒素は今試験で処理した高い温度でも,第一胃以降の下部消化管で分解された。3.加熱処理により,下部消化管における分解可能な窒素割合は減少し,全消化管における非分解窒素の割合は増加した。