本研究は,タブレットPC内でドローンの飛行ルートをプログラミングし,飛行シミュレートができるScratchプロジェクトを開発し,それをプログラミング教育の授業で教材として取り扱うことで,子どもの空間認識力の向上に対する効果を明らかにすることを目的とする.空間認識力を育むため,補助教材(ステージ平面図,三面図説明用の図)を用いて授業実践を行い,授業前後の空間認識力に関する評価テストの結果より,その効果を分析する.結果は,学力層毎に比較すると,低位層・中位層の空間認識力が向上したことが分かった.また,高位層とペアを組んだ児童はScratchプロジェクトの進捗数が多いことが明らかとなった.