2015 年 30 巻 3 号 p. 13-16
基礎・基本を徹底し,自ら学び自ら考える力などを育成することにより,「生きる力」の知的側面である「確かな学力」の育成を図ろうとする考え方は,平成8年の中央教育審議会答申以来の一貫した考え方である。これはこのたびの新学習指導要領の改訂でも,重要な概念である。現在の高度情報化社会の中で生活している我々は,コンピュータやインターネット,携帯電話,スマートフォン,タブレットなどの情報機器を日常的に使用している。この時代の中で「確かな学力」を育むために教員がICTを有効に利用した授業を展開することが求められている。本研究では,ICTの中でも電子黒板に着目し,J・M・ケラー氏のARCSモデルを活用した授業実践・教育効果の検証を行うことを目的とする。