日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
集散的創造活動システム(XingBoard)を用いた理科授業研究会の実践と評価
経験者と未経験者の意識調査の比較から
佐々木 功一柿沼 亜夢呂野口 真之上山 登久保田 善彦舟生 日出男鈴木 栄幸
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2018 年 28 巻 5 号 p. 7-12

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抄録

我が国の教師集団は授業研究によって力量を高め合ってきた。昨今では,ワークショップ型授業研究会を実施する学校が多くなっている。本研究では,授業研究会で生成された制作物を,各自が持ち帰り再構成することで,授業研究で得たものを自分の授業でより生かせるようにすることを目的に,XB を用いた授業研究会を実施した。さらに,教職経験の有無によりその効果に違いがあるかも検証した。その結果,未経験者は,個人作業よりもグループ作業に意義を見出していることがわかった。一方,経験者においては,グループ作業と個人作業の両方に価値を見出し,互いに補完させ,関連させて,授業や子どもの見方を深めることにつなげていることが示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本科学教育学会
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