2006 年 21 巻 2 号 p. 61-66
現在の我が国の関心事の一つとして,教育問題があげられる。小学校理科における学力として,体験不足や科学的な思考の低下は深刻な課題となっている。本研究においては,小学校理科において,子どもの見方・考え方をいかに科学的なものに近づけることができるか,その学習指導に焦点をおいた。特に学習する自然事象といった対象・他者・自分自身とのかかわりを深めるための単元構成や学習活動の工夫によって,子どもたちの見方・考え方がどのように変容するか,授業実践を通して分析していく。