2004 年 19 巻 2 号 p. 25-28
現代の子どもたちは理科嫌いや理科離れと叫ばれている。また,日本の小学生は科学的リテラシーが欠如していると言われている。しかし,実際に子どもたちを目の前にしてみると,子どもたちは決して理科は嫌いではなく,むしろ好きと感じることが多い。ただ,観察や実験の楽しさは実感しているし,知識も豊富だが,自分がした観察,実験から知識に結び付けるまでの感動や喜びを実感することができていないようである。そこで本研究では科学的リテラシーの中のコミュニケーション能力を身に付けさせるための学習指導のあり方について追究する。