主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第46回年会
回次: 46
開催地: 愛知教育大学
開催日: 2022/09/16 - 2022/09/18
本稿では,小学校低学年の児童における比例的推論の素地を形成する授業実践を検討するために,5歳児に対して2量を対応づけて考えることを意図した実践を計画・実施した.その際に,幼児の比例的推論を促すメタ認知的支援についても考察する.筆者らは,幼児がメタ認知的気づきを働かせながら,問題場面での行為を興味を持って繰り返し行ったり,行為を修正したりすることで,比例的推論の進展を促すことが重要であると考える.具体的には,どのような問題場面の工夫や保育者のメタ認知的支援によって,5歳児が2量を対応づけて考えることができるのかについて検討し,保育への示唆を得ることを目指す.そのために,本稿では植木鉢にあさがおの種を植える場面を設定し,5歳児2名の活動と教室での集団活動とを組み合わせて実践を行った.