高等学校理科課題研究では,科学に関する課題を設定し,観察,実験などを通して研究を行い,科学的に探究する能力と態度を育てるとともに,創造性の基礎を培うことが目的である。今回の取組では,高等学校の理数科において理科課題研究を意識し実践を試みた。実践した高校では,今までも研究した内容をまとめたり発表したりしてきたが,研究内容を文章や言葉でいかに伝えるかに課題を感じていた。そこで,理数科における総合的な学習の時間を活用し,年間計画のなかに,表現力の育成を目指し「相互評価表」を用いる取組を取り入れ実践したところ,興味深い知見が得られたので報告する。