本調査研究は、各地域において学校及び学校外における児童生徒の理数教育に取り組んでいる機関・組織、団体等を対象にして、理数教育充実のための地域における連携・協力関係の構築のための様々な要素(条件や資源、仕組み)、及び構築のプロセスを明らかにするために半構造化面接を行った。その結果、連携・協力関係構築にとって必要と思われる要素が抽出された。特に、学校における理数教育充実のための連携・協力関係については、教育委員会と連携して学校の理数教育支援を行うための中核となる組織・機関・団体の存在、及び学校と教育資源・人材とをつなぐコーディネーターの役割・機能が重要であることが明らかになった。