数学的モデリングと概念形成とを関連づけるために、現実世界の問題を解決することだけで終始することなく、児童・生徒の内的な世界に数学をつくりあげていくことを目標とする。具体的な世界(主に現実世界)で生じた問題を解決することが目的か、抽象的な世界で生じた問題を解決することが目的かを見きわめ、「互いが互いを成長させる」をモデル主義の核心とする。具体的な世界の問題を解決するために、児童・生徒の内的な世界に抽象化モデル(数学的モデル)がつくられ、つくられた抽象化モデルの適用範囲を広げたり、部分(構成要素)としての抽象化モデル同士の関係を明らかにすべく、現実世界・疑似現実世界に具体化モデルを見いだして考えていくことになる。