宝石学会(日本)講演会要旨
2021年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
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2021年度 宝石学会(日本) オンライン講演会発表要旨
多様化した養殖真珠核と軟Ⅹ線透過検査による真珠鑑別の一例
*渥美 郁男
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p. 65

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抄録

一般に海水産真珠の養殖には北米産のドブ貝核が伝統的に使用されてきた。しかし近年、その多様化が顕著である。その種類は多く、吸湿性核、淡水養殖真珠核、海水産養殖真珠核、ワックス(ワックス)核、粘土核(泥核)、樹脂核、シャコ核、イケチョウガイ核、貼り合わせ核、蛍光増白剤処理核、放射線照射処理核、貫通孔核、変形核(ドブ貝・淡水産貝)、セラミック核、サンゴ核(宝石さんご・造礁さんご核)などマーケットの用途に応じて様々な核が使用されている。しかし通常の拡大検査だけでは、それらを確認することが困難である。それらを補う軟X 線透検査は真珠を実際に切断しなくても真珠内部の情報を得ることが出来ることから有効である。そこで今回は多様化した養殖真珠核と真珠鑑別に軟X 線透検査を有効に利用した一例について報告する。

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