プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2000年度秋季
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1-15 ソフトウエアプロジェクトマネジメントの学理的理解に関する考察
関 哲朗
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 45-48

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抄録

我が国でプロジェクトマネジメントが実践科学的管理技法の一つとして認識を得たのは, 1996年の米国PMIによるPMBOKの発行によるところが大きい. それまでにも, プロジェクトマネジメントという言葉が使われていなかったわけではないが, プロジェクトというものの一般的な定義すらなされないまま, 通常とはちがう特命的業務の総称として利用されてきた. プロジェクトマネジメントが, 管理技法の一つとして一定の評価を得るようなり, その適用領域が広範化, 多様化してきている. このような背景にあって, プロジェクトマネジメントの存在の確立と, プロジェクトマネジメントに係わるシステムと人の地位の確立の裏付けを得ることは急務と考えられる. 本報告はプロジェクトマネジメントの対象領域の一分野である, ソフトウエア開発に焦点を当てて, プロジェクトマネジメントサイエンスの学理構造を, プロジェクトマネジメント技法としての共通フレーム(PMフレーム)と領域科学としてのフレーム(領域フレーム)の存在を仮定し, 把握しようとする試みの端緒を示した.

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© 2000 プロジェクトマネジメント学会
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