p. 69-70
鴻巣ら(1999)は狭義の品質, コスト, 納期と顧客満足に関する定量的評価値を主成分分析によって解析することで, ソフトウエア開発プロジェクトの成否の評価に関する有効なモデルが得られることが示した. また, プロジェクトマネジメント技術に関する実施状況を調査し, 同様に主成分分析によって解析することで, プロジェクトが成功または失敗に至る要因を推定するためのモデルを示した. 本研究では, 鴻巣ら(1999)の示したモデルを汎用化するための整理を行い, 同研究と同様の方法で得られた3件のデータをこのモデルに当てはめることで, モデルの妥当性を検討した.結果,考察の範囲内でのモデルの妥当性が検証された.