廃棄物処理後の飛灰中のPb、Cd、Asなどの微量重金属のICP発光、原子吸光による測定は、共存する塩濃度の影響やマトリックスの影響により、難しいとされる。このような場合、キレート樹脂を用いた固相抽出法などにより、脱塩精製してこれら重金属を分析する手法が紹介されてきた。本検討では、より、簡素化した前処理法が採用可能となるストリッピングボルタンメトリーを検討した。飛灰抽出液の評価は、今後資源の有効利用のなかで検討されている飛灰の改良土壌への転用評価の上に置いてもきわめて重要な作業であると考える。今回の検討により、より簡素化された手法により重金属のスクリーニング方法の確率を目指した。