廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A5-4-O
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A5 産業廃棄物
断熱仕様が住宅建設時に発生する断熱材の端材発生量に与える影響
*上野 大樹高村 秀紀
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抄録

新築住宅における省エネ性能の向上により断熱材の使用量が増加しており、施工時における断熱材の端材発生量の増加が予想される。既往研究ではプラスチック断熱材を用いると端材発生量が多くなることが明らかとされおり、発生量の削減対策に向けた詳細な分析が必要である。そこで実測データに基づき、断熱仕様が断熱端材の発生量に与える影響を分析した。また、削減対策としてプレカット材の活用が挙げられるが削減量の定量化が行われておらず、定量化によるプレカット材利用の促進を目指す。対象工務店における基礎部分の発生重量は基礎内断熱と比較して基礎外断熱の物件に多く発生した。これは断熱材の規格と施工方法に要因があり、使用時のカットによるサイズが規格に近い基礎内断熱の発生量が少なくなることを明らかにした。またプレカット材利用による発生量の削減も明らかとなったが、データ数が少ないことから定量化にはデータの拡充が必要である。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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