基準省令では「ガスの発生量の増加が2年に亘り認められない…」とあるのに対し、平成14年に埋立部会が提案した廃止基準の調査評価方法においては「全てのガス抜き管で埋立ガス(メタン+二酸化炭素)発生量が測定下限値以下であり、下限値の目安として約1L/分」と記載してある。本研究ではボーリング孔を用いた埋立ガス発生量の測定方法として、孔内をチャンバーと見立て、埋立ガスの濃度を経時的に測定することで、そのガスフラックスを算出する方法を試みた。その結果、今回用いたチャンバー法は、熱線風速計法や地表面で実施するチャンバー法に比べて、精度よく比較的簡便に廃棄物層からの埋立ガス量を計測することができると考える。この結果をベースにさらに検討を続け、埋立廃止基準の測定手法を改定するための情報源とする。