廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C5-1-O
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C5 自動車・電池および強電機器
中古車の貿易構造の把握における課題
*阿部 新
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キーワード: 自動車, リユース, 貿易統計
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抄録

中古車の貿易は使用を長期化し、資源の有効利用に貢献する一方、開発途上国における大気汚染のほか、使用済自動車の不適正処分や資源回収の非効率性が懸念される。新車を含めて経済がグローバル化し、世界で便益を生んでいる中で、どのように全体で効率的な資源循環を実現するかという議論が必要である。 そのような中、日本からは開発途上国に輸出されていることは想定できても、どの程度の割合なのかは定かではない。また、アメリカやEU(欧州連合)からの中古車輸出の構造が日本と同様とは限らない。本研究の結果、DACリストのみでは中古車輸出が先進国から開発途上国への経路構造となっていると言いきれないが、経由地を含めたり、IMFリストを用いたりすることで、先進国からの中古車輸出の大多数は新興国・途上国向けであると言うことができる。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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