廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第27回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D4-1
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D4 埋立ガス・浸出水
浸出水Cl-濃度予測手法の開発に関する研究
*為田 一雄樋口 壯太郎
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抄録

最終処分場の計画設計において浸出水原水水質設定は重要であるにもかかわらず、科学的根拠に欠けている。特にCl-濃度の設定は他都市の先例に基づき設定しているのが実情である。浸出水のCl-濃度に与える要因は飛灰や主灰中のCl含有量がベースとなる。特に飛灰については、HCl排出値によりCl含有量が異なる。更に、1層の埋立高さ、埋立地内の希釈領域(未埋立区域)、埋立順序等の要因によりCl-濃度は変動する。このような状況の中、浸出水中のCl-濃度原水水質設定に際し、処分場セルモデルでの検討を行った。その結果、最終処分場の浸出水原水水質の設定は、埋立焼却残渣中Cl含有量及び埋立工法によりCl-ピーク濃度を予測し、その結果、Cl-濃度原水水質予測が可能であることが確認できた。また、埋立方法別に水質予測が可能となり埋立方法及び希釈領域を変更した場合も、その影響を予測することができた。

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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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