日本養豚研究会誌
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最近における純粋種豚の椎骨数について
戸原 三郎尾形 真二小原 薩雄横山 豪郎小春 英世
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1983 年 20 巻 4 号 p. 163-170

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抄録

著者らはランドレース, 大ヨークシャー, ハンプシャー, デュロック, バークシャー種の豚13,225頭について, 胸椎数と腰椎数, 胸腰椎数の出現頻度を調査した。
1. 胸椎数は14~17に分れていたが, ランドレースとハンプシャー種は16が最も多く15がこれにつぎ, 大ヨークシャーとデュロック, バークシャー種は, その逆であった。
2. 腰椎数はほとんどの豚が5~7に分れ, いずれの品種も6が大多数を占めていた。
3. 胸腰椎数型は19~24型に分れていたが, ランドレースと大ヨークシャー, ハンプシャー種は22型が最も多く21型がこれにつぎ, デュロックとバークシャー種は, その逆であった。
4. 胸腰椎数を平均すると, ランドレース種が最も多くついで大ヨークシャー, ハンプシャー, デュロック, バークシャー種の順であった。
5. 胸椎数と腰椎数の間には, いずれの品種においても低い負の関係が認められた。
6. 平均胸腰椎数を20年前に比較すると, ランドレース種は同じか, やや減少気味であったが, ハンプシャーとデュロック, バークシャー種は著明に増加してランドレース種に近づき, 各品種間の差も少くなっていた。
7. 系統造成豚は産肉能力検定豚より, 概して胸腰椎数が多い傾向であった。

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