日本養豚研究会誌
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回転円盤接触法による豚舎汚水の処理
岡田 光弘栗原 勇遠藤 篤船水 洋
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1974 年 11 巻 1 号 p. 26-32

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抄録

回転円盤接触法の実験装置 (円盤寸法: 473φ×300L×4Stage: 36Sheets, 円盤表面積: 23m2, 円盤回転数13rpm) を用いて豚舎汚水の処理実験を実施した。
その結果を要約すれば次のとおりである:
(1) 供試した投入汚水の平均BOD濃度は3060ppm (MAX3940ppm, MlN2570ppm) で, BOD/SS比は約10であった。
(2) 負荷別処理試験においては, BOD負荷75.69g/m2・dの負荷条件が最も良く, BOD除去率は74.4%であった。
(3) 滞留時間別処理試験では, BOD負荷75g/m2・d前後において滞留時間5.9hが最も良く, 滞留時間をより一層長くすることが望ましいものと思われた。
(4) 温度別処理試験では, 水温の高いほうがBOD除去率が高く81.1%であった。
(5) 汚泥生成量は, 除去BOD 1kgあたり0.55kgであったが, この時のBOD容積負荷は12.2kg/m3・dであった。
(6) 流入SSの汚泥転換率を1とした時, 流入BODの汚泥転換率は0.240であった。
(7) 1馬力・1時間あたりBOD除去効率は, 平均1.81kg・BOD/PS・Hであった。

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