日本養豚研究会誌
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豚ふんの急速堆厩肥化における通気孔率の影響について
松本 迪夫浅井 信久村松 雄一郎鈴木 守
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1973 年 10 巻 3 号 p. 125-128

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抄録

堆肥舎内に堆積された豚ふんの水分含量を50~60%となるように鋸屑と混合し, 木製とFRP製の容器を用いて通気孔率の影響を調査する目的で好気性発酵試験を行なった結果, 通気孔率が5.9~7.7%の木製容器では, 堆積日数が42日でも, 25日でも官能的に十分腐熟した堆厩肥が生産され, 水分含量はわずかに減少したが, 重量減少では著るしいものであった。
FRP製の容器では, 通気孔率が0.7%であったことから堆積日数が32日, 49日のいずれでも, 官能的に十分腐熟した堆厩肥は生産されず, 重量減少もわずかであり, 水分含量はむしろ増加する結果となった。

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