共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
九州大学風レンズ研究グループは新しいタイプの風車として鍔つきディフューザ風車(通称風レンズ風車)を開発している.この風レンズ風車は同直径の従来型風車に比べ数倍の発電量を得ることが出来る.これは風レンズの集風効果と,集風体後方に鍔が形成する低圧領域が空気を引き込み加速させる効果による.過去に風レンズ風車は定常RANS解析・風洞実験・野外実験により改良されてきた.本研究ではさらなる改良の基礎として3次元非定常流れ場を解明するため,STAR-CCM+を用いて乱流モデルとしてLESを採用した数値計算を行う.この数値計算により,集風体から発生する渦輪・ブレードより発生する翼端渦・翼端渦と集風体の間より発生する誘導渦の挙動が明らかになった.本論文ではこれらの渦の詳細な振る舞いや,相互干渉につて述べる.