風工学シンポジウム論文集
第20回 風工学シンポジウム論文集
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メソ気象擾乱に伴う地上近傍の強風変動に関する高解像度気象モデル解析
*竹見 哲也猪上 華子楠 研一加藤 亘鈴木 博人今井 俊昭別所 康太郎中里 真久星野 俊介益子 渉林 修吾福原 隆彰柴田 徹
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p. 5

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抄録

日本の国土は複雑かつ急峻な地形で特徴付けられ、局所的な暴風雨の出現に影響を及ぼす。中でも風速の変動性は極めて高いため、突風の出現には気象擾乱の影響だけでなく、微細な地形の影響も大きい。本研究では、メソ気象擾乱に伴う強風の変動性を高解像度気象モデルを用いた数値シミュレーションにより調べた。微細地形をモデルで表現することにより、高解像度シミュレーションにより地上近傍の風速の微細な時空間変動を再現することができた。ドップラーレーダ観測で捉えられたメソ降水系内部で発達した微細規模渦状擾乱を気象モデルにより再現することができた。渦状擾乱は局所的な強風をもたらし、その強風性状を表現することができた。微細規模気象擾乱に伴う風速変動と微細地形により生じた風速変動の両者をモデルシミュレーションで把握することができた。

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