p. 169-170
見付け幅に対して奥行きの大きい長方形角柱では,ストルートン数が50程度までは渦励振時の共振風速からギャロッピングが生じ,ギャロッピング時の振幅が減衰にほとんど影響されず,風速に対して直線的に増加することが知られている。本論文ではこのような実験結果の物理的な意味について考察し,ギャロッピング時では,見付け幅に振幅の倍数を加えたものを代表長さにとって無次元振動数を定義すれば,いかなる風速においてもこのように定義された無次元振動は一定となり,いわゆるユニバーサルストローハル数の仮定が成立することが明らかになった。