日本農村医学会学術総会抄録集
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第54回日本農村医学会学術総会
セッションID: 1L11
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一般演題
院内AED講習会を実施してのBLS指導の効果
牛丸 剛河合 輝不破 容子山口 満山瀬 裕彦
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キーワード: AED, 普通救命講習
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抄録

はじめに当院は平成15年7月新設され,270床という規模の二次救急病院として機能している。当院においては,東濃地区の消防署を含め地元の消防署の協力を得て救急レベルの向上を目指し救急勉強会を行なっている。平成16年7月にPAD(一般市民による体外式除細動器)が発令され,当院もAEDを購入する事となり全職員対象にAED(自動体外式除細動)講習会を行ない,有効に使用できるよう救急部の医師を中心とし,地元救命士の協力を得てAEDの知識,使用技術について学ぶ事になり効果がみられたので報告する。
期間
1)平成16年10月から平成17年3月まで
日時
1)時間外を使用する。
2)救急部の医師,救命士の都合に合わせ日時設定。
対象(あくまでも,強制しないで自主性を尊重した)
1)事務職員 2)パラメディカル(放射線技師,理学療法士,薬剤師,臨床検査 技師,栄養士,調理師、保育士)  3)看護師
方法
1)AEDについての知識を学ぶため,救急部の医師より講義を受ける。講義については,1時間程度の講義の後,講義内容について筆記試験を行なった。
2)講義終了後,実技試験を行なう。救急部の医師を中心とし地元救命士の協力を受けBLSを中心とした,シュミレーションを救命士より指導を受け,その後実技試験を行った。
結果
AED講習会を実施するに当たり,看護師以外の職員に対しては3か月から5か月の期間の間に救命士より普通救命講習(BLS)の指導を受け ていた。その結果,実技試験時BLSの指導を受けている者は,受けていない者に比べ途中で止まる事無く最後まで通して実技試験を行なうことが出来た。また,時間内での救命士からの指導を十分理解出来ないためチェック項目の誤りが多いという結果となった。
考察
今回,救命士より普通救命講習指導を受ける機会がありAEDの実技を行なうに当たり受講者としても,有効な講習会となったと考えられる。

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© 2005 一般社団法人 日本農村医学会
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