日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第18回大会
セッションID: PT1_24
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ポスター1
意図・偶発学習課題を用いた虚再認の検討
中山 友則
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抄録

本研究は,意図・偶発学習パラダイムとDRMパラダイムを組み合わせ虚再認について検討を行った。さらにソースモニタリング教示を単語リスト呈示前に行い,虚再認が減少するかどうかを検討した。これまでの研究から,ソースモニタリング教示によって虚再生は比較的減少することが示されている。一方,虚再認においては,記憶テスト直前のソースモニタリング教示は有効ではないことが示されている。実験の結果,単語リスト呈示前のソースモニタリング教示は教示が無かった統制条件と比べ虚再認が増加した。また,正再認率も高くなっていることから,単語リスト呈示前のソースモニタリング教示は,記憶テスト時の判断基準を緩めることに繋がった可能性が考えられる。再生と再認で異なる結果が出ていることから,それぞれの課題に合わせた教示の必要性が今後の検討課題である。

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